兵庫県知事に再選した、斎藤元彦氏が文藝春秋に、渡瀬康英(元西潘磨県民局長)氏の死因や、関係について本音を話ました。
その内容を要約して記載していきます。
この記事を読むと、斎藤元彦氏が語る本音、渡瀬康英の死因や、斎藤元彦氏との関係性について知ることができます。
【結論】:斎藤氏は、自分や片山(安孝)前副知事に渡瀬氏の自死の責任があるという報道には、今も理解に苦しんでいる、と発言しています。
斎藤氏は、渡瀬氏の自死について理解ができない様子です。
斎藤元彦氏は就任当初、庁内にツテがなく以前から面識のあった、片山前副知事と前総務部長、産業労働部長、若者・Z世代応援等調整担当前理事と「新県政推進室」を設立し、業務を行っていましたが、庁内では、『牛タン倶楽部』と揶揄されていました。
全ての事が斎藤氏の思惑とは違う捉え方をされていた様子です。
保守的な公務員の職場での改革は、度々誤解を招いたことが斎藤氏の言葉から伺えます。
渡瀬康英 死因 斎藤元彦が語った本音
斎藤元彦氏が文藝春秋に、語った渡瀬康英(元西潘磨県民局長)氏の死因や、自身との関係について本音を話しました。
渡瀬康英氏との関係
兵庫県知事になる前から、渡瀬康英氏とは付き合いがあった。
2013年7月から総務官僚として、宮城県に出向し、総務部市町村長と財務課長を務めていた際に、東日本大震災復興の応援で兵庫県が職員を派遣してくれた。
兵庫県の派遣事業は兵庫県の人事課が担当していたので、その時に渡瀬康英氏と知り合った。
それから何度か会い、食事を共にする機会もあった。
ざっくばらんで明るい人で、仕事もしっかりと取り組んでくれた。
3年前に知事に就任した際、西潘磨県民局長になったばかりに渡瀬康英氏が地元について色々と教えてくれて、とても信頼していた。
渡瀬康英氏から直接話を聞きたかった
「斎藤元彦兵庫県知事の違法行為等について」と題された文章が、渡瀬康英氏から提出された時はショックだった。
どうして匿名の文章を不特定多数に送るのか?
改善して欲しい点があれば、直接言ってほしかった。
渡瀬康英氏とは十年以上の付き合いでしたし、県の局長クラスなのだから臆することなく話して欲しかったし、彼とはもっとコミュニケーションを取っておけばよかったと思っている。
この文章は事実ではないことが沢山書かれていたので、自分にとっての誹謗中傷でしかなかった。
庁内で調査を進めたが、渡瀬氏が亡くなった後、識者やマスコミからは、「公益通報であり、法的手続き取るべきであった」「知事の対応は間違えている」と指摘を受けました。
その時点で法律で保護される文章ではないと考えたし、今もその認識は変わっていない。
懲戒事件に該当する可能性が高かったので、自分が会って話をするよりも、人事担当者が手順を踏んで、調査していく方が良いと考えた。
3月21日から調査を始め、西潘磨県民局長を解任して総務部付とし、5月7日に停職3ヵ月の懲戒処分を下した。
その一方で、渡瀬氏は4月に県職員公益通報窓口に通報し、6月13日に県議会が百条委員会を設置することを決めた。
ところが7月7日に渡瀬氏は姫路市の生家で「死をもって抗議する」と書き残して自死した。
渡瀬氏は何に対して抗議の意を表していたのか、知りたかった、今もそう思っている。
文章を書いた経緯や内容について百条委員会で話をしてほしかったが、渡瀬氏は出席することなく自死しました。
渡瀬氏の自死は自分の責任ではない
渡瀬氏が自死した以上、話が聞けない。
あの文章を作成し、流布したのか真意がわからないし、自分のどの行為に対して抗議したのかも分からない。
懲戒処分に不満はあったかもしれないが、百条委員会で話はできたはずで、因果関係がはっきりしない中、自分や片山(安孝)前副知事に渡瀬氏の自死の責任があるという報道には、今も理解に苦しんでいる。
兵庫県庁の旧態依然とした流れから脱却したかった
兵庫県は自分の前任である井戸敏三元知事の県政が5期20年続いた。
自分も役所で仕事を続けてきたので、長年の変化のない組織を変える事は難しいことを知っている。
兵庫県庁でも同じ雰囲気を感じていた。
古くからの職員は保守的で、コスト増を理由に、1000億円以上かかる県庁舎の建て替えを凍結した時は、職員から「建て替えせざるを得ない」「今まで通りの方向でいきたい」といった意見が出た。
兵庫県は、井戸さんがそうであったように副知事から知事になった例が多く、旧態依然とした流れが続いていた。
自分はそんな県政から脱却したかった。
知事直轄の「新県政推進室」を立ち上げた
2021年の就任直後、知事直轄の「新県政推進室」を立ち上げ(2023年3月末に廃止)、改革を進める体制を作った。
渡瀬氏とは震災をきっかけに知り合ったが、同時期に片山前副知事と前総務部長、産業労働部長、若者・Z世代応援等調整担当前理事とも宮城県で知り合い、関係を築いた。
就任当初、庁内にツテがなかったのでこの4人を招集して新県政推進室を作り動き始めた。
この4人は渡瀬氏と同じ人事畑出身で、片山氏は渡瀬氏をあだなでよんでいたぐらい親しかった。
3月25日、文書について片山氏が西潘磨県民局を訪ね、渡瀬氏を聴取した。
もともと親しい間柄であり、片山氏も播州弁で口調の激しいやり取りがあった。
激しい口調で詰問してしまったのは事実で表現や内容に行き過ぎたところがあったのは、反省すべき点かもしれない。
片山安考元副知事が渡瀬康英氏の公用PCと私物のメモリースティクを押収した際の詰問内容
「選挙資金はいま話題の裏金じゃないか」「これ、批判ちゃうんかい?知事のパワハラ?」
それはでも、対外的に出てないじゃないですか。
出てへんから、なんでそれを知っとるんやって聞きよんやろが!
いや、噂。
噂かい。ほんなら○○って名前出とんねん。「選挙運動の手伝いしとった」って。
そんなん、みんな知ってます。
みんな言うてますよ。
だって○○なんて自分で「フィールドパビリオンは自分が公約の時に作った」って、あいつ、あっちこっちで言って回ってますよ。
うーん。
うーん。
これ、なんやこれ。
阪神タイガースの優勝パレードで信用金庫の補助金を増額し、キックバックさせることで補った。
これ、なんやこれ。
それも巷の噂。
ほんまかい。
誰に聞いたんや?
それは言えません。
せやろ。
言えへんやろお前。
な?
結局そうなったら、誰から聞いたとか、全部調べなしゃあないやないか。
そうやって言うんやったら。
「贈答品の受け取り」これなんや?ロードバイク、知事が受け取ったんか?アイアンセット、受け取ったんか?
だからそれは、そういう噂があったから・・・
噂?「○○のコーヒーメーカー」これなんや?
こんなのみんな知らんやろ?
知っとんかい。
でも、その辺も噂で流れてました。
誰から聞いたんや?
結局それを調べなしゃあないやないか。
こんだけまとめてやで?「公職選挙法違反、地方公務員法違反」って書いたあるやないか。
それがお前の○○(不明)から出てきたんやで?それから、これなんや、「恐怖政治」。
人事異動やないか。
なあ?
でも、それもみんな噂してますよ。
噂か。
噂をまとめただけやということやな。
なるほで、えらいもんじゃ・・・。
なんか個人情報も集めとんか?
なんで「職員の体調悪い」ということも集めとんや。
そんなん、みんな言うてますやん!
僕なんか、○○なんて自転車のサイクリングで友達やのに。
なんや、自転車のやつはみんな友達か?
いや友達というか、だから、話が聞こえてきますやん。
そういうこと。
もっぺん聞くけども、一切外部には出してないんやな?
はい。
そういうことやな?
あ、
でも当局・・・。
「当局」という言い方は悪いな。
俺らとしては調査は続行せなしゃあない。
しゃあないもんな。
な?
こんなもんが出てきたんやで?県民局長のパソコンからやで?なあ。
自分がその立場やったら、俺の立場やったら、思うやろが?
こんだけのもんが出とって。
お前なんでこんなもんまで、パソコンに入れんと、自分の家でせんねや?
それやったら俺もこんなとこ、来んでええやないか。
○○ちゃん(渡瀬氏の渾名)も、昔からの仲やのに・・・。
出てきた以上は、来なしゃあないやろが。
こんなもんが出てってやで。
まあ、そらそやな。
おれも○○ちゃんの立場になったら、「知りませんわ」って言うわ。
あと(退職まで)1週間やのに。
頑張ったら、もうな。
絶対「してます」とか、「誰々と話しました」とか、「誰々さんと組んでます」とかて、言わへんわ。
そう思ったけど、聞きに来なしゃあない仕事や。
だけど、「一切知りません」やな?
いや、その、「情報があっちこっちから入ってきて、まとめとった」っていう事実は、だから・・・うん。
事実です。
うん。
それをどないするんかは、今後のつもりやった、というように言うとんやな。
だから、少なくとも、なんか知りませんけどで、対外的になんか出したということは一切ない。
(2024年8月23日 週刊文集電子版より引用)
渡瀬康英 死因 斎藤元彦が語った本音のまとめ
兵庫県知事に再選した、斎藤元彦氏が文藝春秋に、渡瀬康英(元西潘磨県民局長)氏の死因や、関係について本音を話ました。
その内容を要約して記載しました。
新しい情報が入り次第、追記させていただきます。
コメント