結論から言う。
M-1の点数が「おかしい」と感じるのは、ごく自然な反応だ。
それは、視聴者と審査員がまったく違う基準で漫才を見ているから。
X(旧Twitter)で毎年必ず出るのが、
「笑ったのに点数が低い」「体感と数字が合わない」という声。
これは感情論ではなく、構造的なズレが原因だ。
視聴者は「笑ったかどうか」だけを見ている
多くの視聴者が漫才を見るときの基準はシンプルだ。
- その瞬間に笑えたか
- 印象に残ったか
- 空気が一気に盛り上がったか
この体感100%の評価で見ているため、
ネタ直後のテンションがそのまま「点数の期待値」になる。
審査員は「技術・構造・再現性」を見ている
一方、審査員が見ているのはまったく別だ。
- ネタ構成の完成度
- 間やリズムの安定感
- 決勝の舞台でも再現できるか
ここで視聴者の体感とのズレが生まれる。
ズレが最大化するのが「点数発表の瞬間」
ネタ直後、感情がMAXの状態で点数が出る。
このとき体感より低い数字が出ると、人は強い違和感を覚える。
だからM-1は毎年荒れる。
これは審査が悪いわけでも、視聴者が間違っているわけでもない。
M-1の点数が荒れる構造や、
審査と視聴者のズレをさらに詳しく知りたい人はこちら。

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